TikTokを利用する際には、著作権に注意する必要があります。著作権を侵害することはTikTokだけでなく、国から罰せられる可能性があるためです。
しかし、著作権という存在を何となくで理解してしまっている人が多いため、毎年多くの違反者が発生しています。
そこで本記事では、TikTokで著作権違反につながるケースや、対処方法などについて分かりやすく解説します。楽しく安全にTikTokを利用したい人はぜひ参考にしてください。
目次
そもそも著作権とは?
著作権とは、創作者に対してその創作物に対する権利を保護する法的な概念です。これは、TikTok動画のみに限らず、音楽、美術、映画など、あらゆる創作物に適用されます。
また、著作権が適用される期間は国や地域によって異なり、一般的には著者の死後一定期間まで続くのが基本(日本では70年)です。
TikTokで著作権侵害になるケース5選
TikTokで著作権侵害になる主なケースは次の通りです。
- CD音源の引用
- ドラマや映画の映像を引用
- アニメ音声の引用
- NVの引用
- カラオケ音源の引用
1.CD音源の引用
CD音源を使用する場合、オリジナル楽曲の製作者や発売元とのライセンスがない限り、無断引用は著作権侵害になります。
また、楽曲がクリエイティブ・コモンズライセンスで提供されている場合でも、そのライセンスの条件を遵守する必要があるため注意が必要です。
クリエイティブ・コモンズは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称です。
CCライセンスとはインターネット時代のための新しい著作権ルールで、作品を公開する作者が「この条件を守れば私の作品を自由に使って構いません。」という意思表示をするためのツールです。
CCライセンスを利用することで、作者は著作権を保持したまま作品を自由に流通させることができ、受け手はライセンス条件の範囲内で再配布やリミックスなどをすることができます。
引用:クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは
2.ドラマや映画の映像を引用
TikTokにおいて映画やドラマの映像を使用する場合、その映像は制作者や制作会社の著作権に守られています。
そのため、著作権侵害を避けるためには、ライセンスを入手するか、法的な引用の範囲内で使用しなければなりません。引用する場合は、短い時間であり、非商用利用であることが望ましいとされています。
3.アニメ音声の引用
アニメの音声をTikTokで引用する場合、その音声には制作会社や声優の著作権が存在します。
アニメ音声の使用にはライセンスが必要であるため、無断使用は著作権侵害になります。合法的な使用許可が降りている場合、またはクリエイターからの許可を得た場合にのみ利用しましょう。
4.MVの引用
TikTokにおいて、MV(ミュージックビデオ)コンテンツの引用も慎重に行う必要があります。MVは映像や写真と同様に著作権が発生しやすく、無断使用は制作者の権利を侵害します。
MVを使用する場合は、クリエイティブ・コモンズライセンスを確認し、適法な範囲内での使用に留めることを推奨します。
5.カラオケ音源の引用
カラオケ音源をTikTokで使用する場合、その音源は制作会社やアーティストの著作権で保護されています。
クリエイティブ・コモンズライセンスが適用されている場合でも、利用条件を守りつつ使用する必要があるでしょう。
そのため、カラオケ音源を利用する際は、正当な権利があるかどうかを確認したうえで、ライセンスを得るなどの手続きを踏むことが重要です。
TikTokで著作権違反した場合のペナルティ
TikTokで著作権違反した場合に受ける可能性のあるペナルティは次の通りです。
- アカウント凍結
- 動画の消去
- シャドウバン
アカウント凍結
TikTokは著作権侵害に対して厳格な方針を持っているため、アカウント凍結が一般的なペナルティとなります。アカウント凍結を受けると、ユーザーは一定期間、TikTokを利用できなくなります。
基本的には一度の違反によってアカウント凍結になることはありません。ただし、違反の重大性や繰り返し度合いによっては、即座にアカウントが凍結されることがあります。
動画の消去
著作権違反が検出されると、TikTokは侵害された動画を削除する措置を取ります。
これにより、違法な利用が公にされなくなりますが、同時にクリエイターの動画は視聴数や評判を失う可能性があります。
シャドウバン
著作権侵害が頻発すると、TikTokはシャドウバンと呼ばれる措置を取ることがあります。シャドウバンは、ユーザーの投稿が一般のユーザーには表示されなくなる措置です。
アカウント自体は凍結されないため、ユーザーはシャドウバンがかかっていることに気づかないことがあります。しかし、そのアカウントの影響力や可視性は低下し、動画の拡散も制限されるため注意しておきましょう。
TikTokでの著作権違反を避ける方法
TikTokで著作権違反を避ける方法は次の通りです。
- オリジナルの映像・音声を利用
- 音声や映像を使わない
- フリー素材を使う
- 著作権の使用許可をとる
- TikTokが提供する音源を使う
1.オリジナルの映像・音声を利用
最も確実な方法は、自らが制作したオリジナルな映像や音声を使用することです。自分で撮影した動画や自作の音楽を投稿することで、著作権の問題を回避できます。
クリエイティブな要素を取り入れ、個性的なコンテンツを制作しましょう。
2.音声や映像を使わない
著作権の問題を避けるためには、他者の音声や映像を一切使用しない選択も有効です。
自分の言葉や動作、独自のアイディアにフォーカスして動画を制作することで、法的なリスクを最小限に抑えられるでしょう。
3.フリー素材を使う
フリー素材を活用することで、著作権の問題を回避できます。有名どころで言うと「いらすとや」がこれに該当します。
さまざまなWebサイトやプラットフォームで提供されているフリー素材を活かし、安全かつ合法的にコンテンツを制作しましょう。
4.著作権の使用許可をとる
他者のコンテンツを使用する場合は、その著作権者から使用許可を取得することが最も確実な方法です。
ライセンスや使用許可には条件が付いている場合もありますが、合法的な手続きを踏むことで法的なリスクを回避できます。著作権者に丁寧かつ明確に許可を得るよう努めましょう。
5.TikTokが提供する音源を使う
TikTokは独自の音源ライブラリを提供しており、これらの音源を利用することで著作権の心配を軽減できます。
アプリ内で提供されている音楽や効果音、トレンドとなっているサウンドを活用することで、オリジナリティを保ちながらも法的なリスクを回避できます。
ただし、一部の音源には使用条件があるため、注意深く確認し、利用規約にしっかりと従うことが大切です。
【TikTokの著作権】よくある質問
以下では、TikTokの著作権についてよくある次の質問に回答します。
- 歌ってみたは著作権違反になる?
- 他人の楽曲を自分が歌う(弾く)のは?
- 著作権の使用料の相場は?
歌ってみたは著作権違反になる?
歌ってみた動画は原則として著作権違反には該当しません。ただし、一部の楽曲は著作権者や制作会社が厳格なポリシーを持っており、無断での使用が認められない場合があります。
前述の通り、TikTokでは一部の楽曲がプラットフォーム上で提供されており、これらを使用することで安全に歌ってみた動画を制作できます。
楽曲の使用に不安がある場合は、著作権者に許可を求めるか、TikTokが提供する音源を活用しましょう。
他人の楽曲を自分が歌う(弾く)のは?
他人の楽曲を自分が歌ったり演奏したりすることは、原則として著作権侵害になります。著作権は楽曲そのものだけでなく、その演奏や歌唱にも適用されるためです。
しかし、一部の楽曲は著作権者が許可する形でカバーが認められている場合もあります。
TikTokでは、提供されている音源やクリエイター向けの機能を活用することで、著作権に配慮した動画を作成することが可能です。
著作権の使用料の相場は?
著作権の使用料は楽曲やコンテンツの種類、利用目的、著作権者の条件によって異なります。
一般的には著名な楽曲やアーティストの楽曲ほど高い使用料がかかり、使用する範囲や期間によっても費用は変動します。
まとめ
本記事では「TikTokで著作権違反した場合のペナルティ」「TikTokで著作権違反を避ける方法」を紹介しました。
著作権の違反は、TikTok内だけでなく、国から罰せられることがあります。TikTokアプリの中にはさまざまなオリジナルコンテンツがあるため、動画を保存して再利用する場合などは細心の注意を払わなければなりません。
基本的には、TikTokで定められたルールを守っていれば問題はありません。いま一度ルールを確認し、楽しく利用しましょう。
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